8月
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「秀丸エディタ」で、Unicode対応UTF-8のhtmlコンテンツ編集
全盲のWindowsユーザーにとって悩ましいことの一つが、実用的なEditor選びです。
高知システム開発提供のMyEditは、音声ののりがいい上に正規表現での文字置換や、htmlを編集しやすくする支援機能が多彩です。
ところが現状では、UNICODEに対応していないこと、他のスクリーンリーダーで使えないことが残念な点です。
今回有料ソフトではありますが、PC-TalkerやNVDAで使えるUNICODE対応のEditorを紹介します。
「秀丸エディタ」は、一般向けのシェアウェアで、視覚障害者にも利用者が多いようです。
Windows10以前のパソコンでも使えるのがデスクトップ版で、Windows10専用がストアアプリ版です。
ここで紹介する機能はどちらでも同じように使えますが、エクスプローラ等の「送るメニュー」に対応しているのはデスクトップ版です。
ストアアプリ版はマイクロソフトのストアから購入すると、自動的にインストールされます。
デスクトップ版は、ソフトウェア提供サイトからダウンロードした後、購入します。
「秀丸エディタ」の読み上げ機能や、html編集の支援は、マクロと呼ばれるプログラムで提供されています。
スクリーンリーダーの読み上げに対応させるための「EventSpeech」というマクロは、視覚障害当事者のmisonoさんが開発され提供されています。
htmlの編集支援のマクロはIranoanさんが提供されています。
今回はこれらを導入して、スクリーンリーダーに対応した、最強のhtmlエディター環境を目指します。
「秀丸エディタ」をインストールしたら、まずはよみ上げ環境を整えます。
EventSpeechマクロの32bit版を、マクロのインストールフォルダにコピーします。
デスクトップ版の場合は”C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Hidemaruo\Hidemaru\Macro”、ストアアプリ版の場合は”C:\Users\ユーザー名\OneDrive\ドキュメント\Hidemaru\StoreAppMacro”です。
「秀丸エディタ」でEventSpeechマクロの設定をします。説明書の通りで問題ありません。
インストールができたら「秀丸エディタ」を再起動して、編集時の文字を読み上げることを確認してください。
次にhtml編集支援のマクロをそれぞれ、指定のフォルダにコピーします。説明書と違うのは、htmlset.macというマクロ一個だけです。
こちらのサイトで公開しているもので上書きしていただければ動作すると思います。
「秀丸エディタ」でhtmlmain.mac、dgserver.mac、dgstutor.macのマクロを登録すれば準備完了です。マクロ登録で「ctrl + 1」などのショートカットキーに割り当てます。
マクロは、表示されたメニューを選択し、Enterで実行されます。
ブラウザで表示を確認するためのマクロも登録すると便利です。